近年では、病院にてwifi使用環境が整っているところが増えています。特に、患者のスマホの使用や電子カルテの使用などで、インターネットは欠かせないアイテムです。
個人で使用するにあたっては、セキュリティ対策は考慮しておかないと、悪用される可能性があります。特に、wifiの通信が暗号化されていないタイプの場合は危険です。
暗号化されていても、不特定多数の方が利用している場合でも、リスクは生じます。
病院でwifiを使用する際には、セキュリティソフトを導入して対策をとることも一つの手段です。ただし維持費と各社比較して万全であるか否かを、予め確認することが必要です。
安全にwifiを病院で使用するための対策
病院でのwifi導入にあたり、セキュリティ面を万全にして使用してもらうには暗号化をすることが必要です。
種類を紹介しますが、WEPは最初に導入されたタイプです。設定後も固定の暗号が使用できますが、簡単に解読されやすいです。これにセキュリティを強化したものがWPAです。wifi接続時にて、通信中暗号を自動的に変更できる仕組みとなっています。近年では、WPA2を導入しているところが増えています。
WPAの2種類のタイプでは、PSKという認証方法を導入しています。これは、最初の設定の際に共通の文字列を入力して接続を確立する仕組みです。その他として、大手メーカーのルーターを使用する場合は簡単に接続することができます。
医療システムタイプと利用者向けタイプの違い
病院でのwifi使用時におけるセキュリティ対策として、医療カルテ向けのHIS系とその他の目的で使用する情報系で分離する方法もあります。
しかし、盲点として、間接的に接続されているネットワークから情報が盗まれている場合があります。電子データを利用するネットワークは、病院はもちろん行政や医療機関など幅広い分野に渡ります。それらのどこか一つでもセキュリティーの設定にミスがあり、盗まれる場合も想定されます。
情報系は、患者のデータを使用していないから安心とは言い切れません。病院間でのメールのやりとりやスタッフとの連絡の際に各種情報が保有されています。こちらもセキュリティ対策をする必要があります。
病院スタッフがデータ収集のために、USBなど外部媒体の保存ソフトを用いて情報収集する場合も注意が必要です。論文研究の用途などで使用するスタッフもいますから、トラブルを防ぐための対策も必要です。